それで話はなんだい?

あるプロジェクトが始まる時の話。この案件はrubyだ。しかし、プログラマ五人のうち四人はrubyがなんなのかを知らない。そのような言語があることも知らないのだ。また、その四人のうち二人は全くプログラムを書いた事がない新人さんだった。その状況を知ったメンバーの一人がこれでは大変だ、ただでさえ短納期な案件なのに、五人中四人がrubyという言語さえ知らないんだ。そこでそのメンバーはリーダーにそのことを伝えようとした。


しかし、リーダーは私の顔を見るなりこう言った。


今回の案件はrubyだ。これは楽しい案件になる。今回アサインしたメンバーはほとんどがrubyを知らない。しかし、この案件を終わらせる頃にはrubyという素晴らしい言語を学んでいる。また、rubyはプログラミングを楽しくし、プログラミング能力を上げることができると思う。実はrubyを採用したのはメンバーのモチベーションを上げるためでもあるんだ。 楽しい仕事とはなにか?それは自分がプロジェクトで成長を感じられることが大切だと思っている。プログラミング経験者はrubyの考え方を知り成長を感じ、プログラミング未経験者はrubyという入り込みやすい言語でプログラミングを学べる。そうは思わないかい。

それで話はなんだい?


いや、いいんです。何でもありません。と言って私は嬉しくなった。